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* 高銀話です(連載中)
賊の移動が速すぎて目標を捕捉しているのに追いつけない。 パトカーの飛行車両は振り切られた。 北へ西へと進路を変える賊の居場所をモニター上で確認するだけで精一杯、江戸の外れで網を張っていた装甲車をなんなく躱すと、賊は人気もまばらな郊外へアッという間に駆け去った。 「どこまで行く気だ?」 土方は手持ちのモニターを見下ろしながら歯噛みする。 「オイ、狭山と相模原、念のため平塚の奉行所に連絡しとけ」 「配備要請しますか?」 「いや。奉行所の装備じゃ奴は止めらんねぇ。『凶悪な指名手配犯が逃走中。そちらの管轄で面倒事を起こす可能性あり』って伝えとけや。連絡しねぇで後でガタガタ言われんのは面倒くせぇからな」 「はいっ」 「野郎、この分だと山へ逃げる気か」 行き先は 武州とも相模原ともとれる。 モニターを見ていた部下が青ざめる。 「もしかして箱根を越えて富士の樹海かな。旦那を捕まえて心中するつもりだったりして」 「なんで万事屋と心中なんだよ。そしてなんで樹海だ」 土方が言下に否定する。 その不興を横目に見ながら愛想笑いで答える。 「好きな人と死ねるならいいじゃないですか。皆の前で奪い取って、これでこの人は俺のもんだ、ってね。どうせ旦那にゃ相手にされないんだから」 賊に肩入れした部下の口ぶりを聞いて土方は黙りこむ。 屯所にも銀時に報われない思いを抱いてる隊士が大勢いた。 『婿』に選ばれた自分も、銀時に心を寄せられているわけではない。 アイツの心は『誰か』のものだ。 自分には向けられないそれを欲っすると、土方も胸をそがれるような脱力に見舞われる。 その集大成が『岡田』なのか。 じゃあ一体なんなんだ、それを引き起こすアイツ──坂田銀時は。 アイツの視線が向く先を俺も、岡田も、誰も彼もが追いかける。 まぶしい光に、どうしようもなく惹きつけられるみてぇに。 アイツの銀色の魂が俺たちの根っこを捕らえて離さねぇのか。 俺は、こうして賊を追っているが、どっちの立場で追ってるんだ。 銀時を囮にした警察か。 賊に想い人を奪われて激高してる阿呆か。 どっちでもいい。 銀時が酷ぇ目に遭うことのねぇよう、取り返しがつかなくなる前に賊の手から取り戻したい。 アイツの無事を確認して、一刻も早く安堵したい。 そして、こんな事態を引き起こしたバカを取っ捕まえて二度とこんなことが起きないよう、トドメを差してやりてぇ。 「副長、目標が進路を変えました!」 モニター上で目標点が消えた、と思ったら基地局と交信していた部下が声をあげた。 「どうも甲斐をめざして山を抜ける…模様です、」 「狭山と平塚、相模原への連絡を取りやめろ」 土方もモニターを操作して目標点を探す。 自分たちはまだ江戸郊外の上空にいる。 銀時を連れた賊ははるか先だ。 いずれ追い詰めるにしても、この距離を縮めるにはかなりの時間を要する。 この時間が裏目に出なきゃいいが。 後部座席で土方は拳を揉んだ。
踏み込んだ現場で、土方は声を失った。 仰向けに、陵辱の跡もなまなましく銀時は倒れていた。 あちこち露出した肌は液体にまみれ、無数の縛めの痣が押印されている。 なにも身につけていない下半身は立てた膝を崩したように投げ出され、その後孔からあふれたと思われる液体が、むごたらしく局所を汚損している。 一目で銀時の身に起こったことが理解できる。 それを誇示するような現場。 「現場の保全と証拠写真」 動かない自分をよそに、後ろから追いついてきた沖田が指示を出す。 「旦那の息はあるのか。なかったら心臓マッサージと人口呼吸。AEDのスタンバイ」 呆けている土方をジロッと見る。 「副長、アンタがすべき指示ですぜ。できないんなら出てってくだせぇ、仕事の邪魔なんで」 「………、」 土方の耳を沖田の言葉が通りすぎていく。 ただ、胸の中心がやけに痛むのと、銀時の顔に張り付いた金属質の平たい物質、あれはなんだろうと土方はそればかり見つめていた。
続く
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銀ちゃんお誕生日おめでとう!
「あまとう!」でたくさん言ってきたし、あのさんと一緒に海に向かって叫んできたよ。 その「あまとう!」で留萌さんの新刊『毛玉~』は完売いたしました。 本日の『毛玉~』は暫定本なのでそのうちちゃんとした『毛玉~』正規本が出るのでお待ち下さい。 余市の『悪戯を仕掛けてみたら~下巻』も完売しました。 サイトの同人誌情報は後日、訂正します。 もう今日はへろへろなので、ここにお知らせだけさせてもらいます。 イベントでお会いした方、サイトを応援してくださった方、拙誌をお求めくださった方、心より、ありがとうございましたh 一緒に銀ちゃんの誕生日を祝えて嬉しかったです。 そして、ブログに拍手くださる方、ありがとうございます! あなた様に支えられています! 拍手コメントは後日、返させていただきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 |
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* 高銀話です(連載中)
尻の中を熱くぬるついたものが進んでくる。 昔、覚えたとおりの快感の軌道をそっくりそのままなぞってくる。 「やめっ、アッ、」 熱い快楽が腹の中で溶ける。 下半身だけ持っていかれそうな不安に動かない指で床を掻く。 「お、追いつか…ねーって、」 腰が揺れ、膝がもがく。 臀丘が締まり、脚にかけて健やかな筋肉のラインが浮かんでは消える。 「ぁぐっ…、ダメだ、っ…!」 高杉との行為の記憶が体の奥から甦る。 疼くそこをどんな風に突かれたか。 突いては引くものを締め上げるとどんな風に呻いて声を掠れさせたか。 高杉の熱い汗が、腕が、どんな風に自分を掻きいだき、声を漏らして達したか。 それを描くだけで身体は動きを封じられたままゾクリと強い熱を発する。 それより高温の硬い岩石のような熱温で銀時にかぶさりながら、じっとりした生々しいものが銀時の腹の中を擦りあげる。 「ぃやだ…、はぁっ、…やめっ、」 昔以上にぴったりと銀時の欲しいところに先端が当たり、怖いほど男の上反りは前立腺をなぞって深い欲を腹の中に掻き回す。 「こ…これじゃ、味わえねぇ…、」 一人で「それ」をオカズにしているのとはワケが違う。 「オメーを感じる前に、カラダだけ、イっちまう…!」 高杉を捕らえて締めつける。 締めたとき体内に感じる男茎は、形も硬さも、かつて銀時に快楽を覚えこませた愛おしいもの。 「はっ…、ぁううッ!」 触手に弄られ、勃ちあがりっぱなしだった銀時のペニスに、長くて武骨で、どこかしなやかな手の指が絡む。 とっくに先走りで濡れていた亀頭に親指で新たにこぼれた体液を塗り広げる。 「…っ、んくッ」 きっと次は爪を立てて尿道口を抉られる。 結果的に気持ちよくても痛いものは痛い。 銀時は無意識に身構える。 ひさしぶりの慣れた衝撃をこらえたが、先端に与えられたのは指の腹で丹念に穴を開かれ、カリ首を他の指で掬いながら尿道に快感を押し込んでいく丁寧で細やかな動きだった。 「…っ、!?」 銀時の肌が熱を発する。 見えない相手は乳首を吸い、敏感なペニスの穴を開いて、やわやわと刺激する。 がむしゃらに突き入れてくるわけでもない腰使いは、銀時が快感を拾いやすいように、むしろそのことだけを目的にしたような愛おしみ深い営み。 「……ヴッ…、」 銀時は固く唇を結んで閉ざす。 顔の温度があがって他より赤い。 身体の奥は、そして相手の肌に触れているところは、どこもかしこも感じやすく、ちょっとのことでビクッと震えを走らせる。 「ぅぐ、み、見んな、」 銀時は急に声を荒げる。 「てめっ、見んじゃねーよっ、いいからアッチいけっ!」 ジタバタと身体を閉じようとする。 すっかり砕かれたような手足の筋肉は銀時の意志を受け付けない。
それでもなんらかの効果が薄れてきたのか、銀時の片手はゆるく相手の体躯に突っ張り、下半身は相手の視界から逃れようと膝を揺らめかせる。 「イヤだ、触んな、…ぅ、」 首を倒して顔をそむける。 「んぐっ、…おまえ、アレだろ? バカチンだろ?」 腸壁をこする硬茎の動きにあわせて身体を前後に揺さぶられながら、銀時は相手をなじり始める。 「んぁっ、わかったから…あー、そーゆう…カンジね…、」 熱い息を吐く合間に軽い調子で続ける。 「おまえはさぁ、あの触手野郎だってーのに、…高杉そのものだと思わせたいんだろ?」 相手の手の中で熱くそそり勃ったペニスから透明な液をこぼしながら、銀時はこらえきれない腰を律動させる。 「アイツ高杉に…、なりたがってたもんなぁ、俺に…薬つかっ、て…」 その律動が腹の中の高杉の雄の抽送に追いすがり、ぴったりした合一を求めていく。 「この、高杉みてーな感触も…ぅあっ、ウソっぱち…だよな、」 身体はますます熱を発し、相手の愛撫に酔い、高まっていく。 「俺がおまえを高杉だと、思い込むように…、そんな幻に浸(ひた)る薬で…細工したんだろ…ぅっ、?」 銀時の口元がだらしなく笑う。 「でも俺は、騙されねーから」 「言いてぇことは…それだけか」 肌を交わしている相手が業を煮やしたように口を開く。 「てめぇなんざ、…あの犬に、飼い殺されちまえっ…」 「なかなか良いセンいってるけど…っ、おまえは決定的な間違いを犯してんだよ…、」 おかしそうに銀時は自分にかぶさる相手の顔がある辺りを見上げる。 「高杉はなぁ、俺をいたわるようなセックスはしねぇの。あと、助けに来ることもねぇ」 言いきって、はぁ…とせつなげな吐息を漏らす。 「あいつはもっと薄情で凶悪で、暴れ馬みてーで、…ヤッてても痛くて痛くてしょうがねぇんだよ…っ、」 「……それがてめぇの報答か」 ぎり、と相手の骨格が軋んで力が篭る。 「なら、そのご要望に応えてやらにゃなるめーよ」 「う、…ぁ!? あぐぅ、…いッ…!」 荒々しく腰を突きこまれる。 容赦なく雄肉を捩じこまれ、爪を立てて尿道口を削られる。 「ぃやァッ、アッ、痛ぁ…っ、!」 「この方がイケんだろ? てめぇは、」 銀時を置き去りにした乱雑な動き。 「バカだ、バカだたぁ思ってたが…、てめぇはバカだけじゃねぇ」 乳首をちぎれるほど噛み切り、過敏な肉傘を爪責めにして痛めつけ。 「いっかな救いようのねぇ腑抜けだ、このナマクラはよォ…!」 足を全開させ、外していた体重をズシリと掛けて、銀時の後孔に一旦は収めたものをカリ首まで引きぬくと勢いよく根元まで一気に突き通す。 「ぅがぁッ、あぐっ、ぃあッ、ぁああぁあーッ!」 銀時の背が反りかえる。 高杉の怒張が根元まで刺さって腸壁を充満させたのをきっかけに、銀時は尻の中だけで達する。 痛みは甘い痺れにとって変わる。 とろとろと銀時のペニスから白濁液がこぼれる。 四肢が存分に緊張して雄の剛直を締めつけ、それから得る快感をさらに拾いあげて痙攣する。 その貪欲な締めつけに高杉の怒張も限界を迎える。 「うっ、く…、…ぁ…、」 グッ、と身体を硬直させる。 銀時の中へ膨れたものを吐き出す。 数度にわたり、熱い腹の中へ、こらえた精を放つ濃密な快感。 噎せるようなそれを噛み締める高杉の下で、銀時は腰をギュッと浮かせて受け止める。 「んっ…、熱ぅ…」 体の奥に熱い体液をかけられた、その刺激に悩ましく全身を撓らせる。 銀時のペニスは半勃ちのまま、射精もなくイキ続ける。 しなやかに凍りついて快感を追っていた身体が、やがて糸が切れたように床に落ちる。 詰めていた息を解き、一言もないまま銀時はゆるやかに弛緩した。 「……」 高杉は銀時の顔を覗きこみ、その頬に手で触れる。 間の開いた呼吸が静かに胸を上下させている。 それ以外、銀時は動かない。 「落ちたか…」 銀時の目に張り付いた金属の覆いは剥がれない。 瞳を見ることも、それが何を映しているかも見ることはできない。 「銀、時…、」 身を屈めて薄く開いた唇に唇を合わせる。 深く触れる前に、しかし高杉は耳をそばだてる。 「…フン」 やるせない表情を一変させて消し去り、ずるりと陰茎を引き抜く。 ビクリと銀時は震えて高めの呻きを漏らしたが目覚める様子はない。 「今度会ったらテメェは幕府の犬の一味だ」 素早く衣服を整え、刀を取って立ち上がる。 外に人数のある気配が近づいている。 一指も触れることなく銀時をそのままに、高杉は身を翻した。
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* 高銀話です(連載中)
「○○プレイあります、閲覧注意」とか詳しい注意書きを必要とされる方は、お読みにならないでください。読まれる場合は自己責任でお願いします。 人間の腕に抱かれて、銀時の肌が異を唱える。掴み方が、指の当たり方が、力の篭もり方が違う、と不快気に文句を言う。 だが、それも一瞬だった。 味気ないカラクリに弄りまわされていた身体に、やっと人間の皮膚の温度が触れてきたのだ。幸い視覚は塞がれていて何も見えない。 これが恋しい高杉で、なんの都合が悪い?高杉にしてしまえと淫欲が囁く。 「たかすぎ…、」 恋しい相手を確かめようと動かない手に力を籠める。 「…んぁ、なにっ…焦らしてんの? この、クソバカっ…」 力の抜けた悪態が口から出る。 「テメーは、…こっちが、はァッ、…痛ェぐれぇが、いんだろがっ…ん、くっ…」 高杉にしか向けない難癖という名の甘え。 「…んっ、のろくせーよ…ッ、…いつもみてーに、…てきぱき入れろテキパキ…ぁあっ…、」 『クク…、熱い愛欲の味は気に入ってもらえタようだね…』 男の身体が銀時に重なっていく。 『そうサ、俺はあの人だよ。雑作もなくアンタに愛される存在』 手の指が銀時のペニスを触手ごと握りこんで、ゆるく扱きはじめる。 『ありったけ…愛しておくれ、白夜叉ァ…、この俺ヲ…』 「あっ…、ぁあぐッ!」 注入液で敏感になった内部を、膨れ上がった触手が一斉に擦りあげる。思わず締めてはもっと奥へ受け入れようと緩んだ穴の横から更なる触手がめりこんでくる。 「ひぅッ、ぁうぁぁあッ!」 入ってるのに、もっと広げて求めようとする高杉の欲求に、腰から背骨へジン、と痺れが這いのぼる。 胸はたえまなく弄りまわされ、触手の吐いた液体を乳首にまぶされながら噛み立てられる。その痛みは火花を放ちながら芯の疼きにすり替えられていく。 触手に絡みつかれた亀頭は容赦なく擦りつづけられ、尿道口を開かされ、すでに中を愛撫している管づたいに注入液をそそがれる。 「んぁ、あっ、ぁッ、」 とめどない熱と欲が尿道から腹の奥、双の玉を駆り立ててどこまでも昇らされ、強烈な快感と同時に足りないと、物足りないと、身体の内側から飢えさせる。 「もっ、もッ、…ぁあーッ!」 触手に身体中を愛される。 膝を持ちあげられて左右に開かされる。 唇にキスが欲しいと、吸ってほしいと空気を吸う。 快楽が人の形をした熱の塊、それ以外の意識は銀時の心から溶けてなくなっていく。 「ぁッ…、たか、す…ぎっ…!」 触手がシュル、シュルと肌を撫でる。 巻きついていた本数が減っていく。 触手を引かせて高杉自身が人の形をとって銀時で満たしにかかるのだと、なんとなく察する。
─── 好きなのも 「お、前だ…、バカヤローッ…!」 『よく効ク媚薬だよ、本当に…』 笑う声が上から降る。 『さぁ…アノ人になろうねェ…』 ぐっと人間の手で両膝を分けられる。 さんざ触手が慣らしていたソコから一本ずつ抜けていく。 ペニスの根元に絡んでいる戒めだけが解かれない。 『一緒に逝くまデ、おあずケだよ』 ゆっくりと砲身を生身の手で撫でられる。 それだけで銀時の口から、あぅ…、と感じ入った吐息があがる。 『攘夷戦争のカリスマを…俺の汚い欲で犯すんダ』 触手の抜けきった、はくはくと挿れるものを欲しがって腰を動かす銀時の後孔に、人間の熱く勃ち上がりきった陰茎が押し当てられる。 『くだらない下っ端の雄が、栄光の白夜叉を穢すのサぁ…!』 「っ…、」 快楽に蕩かされる脳髄の片隅では解っている。 自分は体内に高杉でもなんでもないヤツの持ち物を突っこまれようとしている。
─── んだよ、栄光のって 「…ぅ、んぁ…っ、」 にもかかわらず、絶頂への到達をひたすら求める身体は、惜しげもなく『高杉』に縋って痴態をさらし、肉棒が命ずるまま達するだろう。
ぐっ、と喉を鳴らす。 尻に圧迫がかかる。 持ちあげられていた膝が、しかし急に下へ落とされる。 身体を戒めていた触手が、すべて同時に力を失って緩む。 精巧な動きをしていた一本一本が伸びるでも縮むでもなくボトボトと、ただの管に戻ったように床や身体の上に転がって停止する。 「……っ、?」 銀時は身体を開いたまま異変を伺う。 目を覆う幅広の触手は両眼に巻きついたまま動きを止め、あいかわらず視界は塞がれている。 相手の身体がガクンと揺れる。 すべての触手が、ペニスの根元を縛っていたそれさえ冷たいカラクリの紐と化して身体から剥がされていく。 ─── んだ、コレ…? いままさに挿入しようとしていた相手の気配が薄れて、自分から遠のいていく。
─── ちょ、なに? え、ウソ 「……っ!?」 冷えたカラクリ触手の残骸を絡ませた銀時の身体が、そのとき熱い手に引き起こされる。 紅桜の宿主に代わって銀時の膝を押し開き、火照った身体を抱擁したのは別の体躯。 「…ぎんとき」 耳元でくぐもる低い声。 馴染んだ感触、闊達な気概、ぴったりと添う肌と肌。 「…ぅ、あ」 ほのかに匂う、恋しい身体の持ち主。 黙ってくちづけてくる狂おしい唇。 ついばむやり方も舐めてくる順序も昔どおり。 「っ…た、かす…?!」 名を呼ぼうとして、途中で息が詰まった。 欲しくてたまらないソコへ、熱い雄の猛りを宛てがわられる。 「挿れるぜ。ぜんぶ呑みこみな」
─── ……ッ、 カラクリとは違う、欲の滴るような生身の脈動が伝わってくる。 焼けつくような熱塊が銀時の尻穴に埋め込まれ、腸壁を押し開いていく。 のたうつ身体を快楽の衝撃が串刺しにした。
続く |
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留萌さんは「あまとう!」発行の新刊の原稿をしています。
余市は原作のあまりのなりゆきに恍惚と世界に浸ってます。 もう他の刺激をなにもいれたくないほどです。 幸せ… ![]() 小説の更新は、留萌さんにあやかって近日中にしたい希望です。 でもちょっとできるかどうか怪しいです。 原作の余韻がすごすぎて…!! |
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今週は小説更新をお休みさせていただいております。
覗いてくださった方、すみません、ありがとうございます。 小説や更新のお知らせに拍手いただきまして、本当に本当にありがとうございます…!! 応援していただいてる、っていう途方も無い喜びに、しばらくの間、フリーズしたりしています。(笑) ![]() 拍手くださった貴方にこそ、私は拍手を返したい。無償の愛を、ありがとうございます! この拍手にこめられた愛は銀ちゃんを通じて読んでくださる方に還元できるといいな。とか一挙両得な夢想をしてます。 いつも本当にありがとうございます! 御言葉をくださる方にも、拍手くださる方にも、無言で見守っていてくださる方にも、深くお礼申し上げます! |
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だいたい土曜日にブログ小説更新してたんですが、今週(9月17日)と来週(9月24日)、更新おやすみします。
今週は体調不良で頭痛です。 頭痛薬飲んだら猛烈に眠い~! 来週は出かける予定があってパソコンできないのです。 楽しみに覗いてくださった方がいらっしゃったら、申し訳ありません ![]() 今週はジャンプ発売が土曜日(今日)ですね! 夜にでも買いに行きます。 |
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* R18 高銀話です(連載中) 浅い呼吸を繰りかえしながら銀時は切羽詰まった笑顔で尋ねる。 「こんな…カラクリで弄り回しといて…、ひとつもクソもねーだろ?」
岡田も声を歪めて笑っている。 『アンタのここも、ここも…俺の手の中にアる』
ペニスの根元に絡んでいた触手が固くそこを締め上げる。 同時にカリ首に絡んだ触手がスルッスルッ…と緩やかに回転する。 なかば固定された先端を別の触手が包みこみ、カリ首と亀頭を両方一緒に捏ねるように何度も何度も擦り潰す。 「うぁぁッ! アッ、! ぁ、あぅぅうっ、!」 強烈な刺激を亀頭に摺りこまれ、猛烈な射精感がこみあげる。 寸時の間断もなく触手の責めに晒される尿道口から、とろっ…と透明な液がこぼれかかる。 ぐぐっ…と精嚢が体液を押し出そうとセリあがる。 しかし、そこまでだった。 亀頭とカリ首だけを執拗に扱きながら、ペニスの根元をきつく戒めて精液の放出を堰き止める。 出したいのに出せない。 射精は厳密に管理されている。
動かぬ手足に力をこめる。 身体を、性器をいくら弄られようが、こんなのは快楽でもなんでもない。 金属質のものが強制的に局部を押したり擦ったりしているだけだ。 マッサージチェアに背中をゴリゴリされているのと変わらない、…はず。
足は開き気味に引かれ、ペニスと双玉を緊縛され、尻の穴から体内を満たされ、亀頭を柔らかく擦られながら左右の乳首を細かく噛まれている。 「いっ…、言っとくけどなァ、こんなのセックスじゃねーんだよ! 一方的な按摩だよ!」 触手がこぞってズボンと下着を膝まで引きおろし、上着を鎖骨の上まで捲りあげ、銀時は着衣のまま相手が意図した部分だけ露出させられている。 「押されてっ、キモチいとこも…あるけどなァ、た、…ただの条件反射にすぎねェ…、っあ…、」 高杉の瞳に射竦められ。 抱擁し、重みを密着させ、汗と欲に浮かされた肌を擦りつけあい、身体の最奥でひとつに溶ける。 そんな高揚はここには無い。 「俺はっ、…オメーのもん、にはならねぇし、…っく、オメーとひとつになることも…ねぇんだよ!」
銀時が言い放つと一瞬、岡田の動きが止まった。 ブシュ、ブシュ、と点鼻液を押してるような音がする。 『オヤオヤ…おかしィねぇ…』 岡田の変容が銀時にも分かる。 目隠しに視界を遮られた向こうでドクドクと押し出すような機械の鼓動が起こる。 鬱屈が吐き出す先を求めるような慙愧の念。 まれに剣の手練れが銀時に抱く殺意とそれ以上の淫欲、岡田はそれを醸している。 『…セックスじゃナイと言いながラ…アンタ…』 「…っ、!?」 『こんなにシたがってるじゃないカ…』 「ふ、っう…、ぅあ……、あふッ、…!」 固定され開かされた尿道口へ、触手が一本すりつけられる。 透明の液が滲んだそこへ、くぷんと触手が挿入される。 銀時の動かないはずの身体が撥ねる。 射精を堰き止められ、さんざ弄られて敏感になったそこへ、柔らかいとはいえ金属の硬さと冷たさをもった長い管が体内のもっとも弱い部分へグイグイとめりこんでくる。 「は、っ…ァ、ぁあっ、……ァァアッ、!」 『痛イかぃ…? そんなハズないだろ…?』 慎重な愉悦の声。 『アンタをこうシテ可愛がってやりタイと…ずっと思っテたのサ…』 「アッ、ぁああ、ふあッぁああッ、ッ!」 触手は尿道の中をたどってある場所に行き着き、ゆっくり回転をはじめる。 尿道に接する男性器の要である前立腺。 外部からの圧迫でも十分快感を得られる性感帯に、触手は尿道からの直接的な刺激をゆるゆると送りこむ。 「ヤッ、…や、無理ッ…、ムリだからぁあッ、はぁうぅ、ぅぐぅ! ぁぐッ、ぅ!」 悲鳴をあげる銀時の喉を太い触手が塞ぐ 「ぅぐ、…んぅぅ、んぅ…!」 口の中へ、喉奥めがけて太い硬いものが入りこみ、嫌でも口を開けさせて抽送する。 「ふ、…んぅ、…ぅぅ、…っ、んぐ、ふぐ…っ、」 喉がこじあげられる痛み、息が吸えない苦しみに嗚咽をもらし、目尻から生理的な涙があふれる。 その間も亀頭をしごかれ、尿道の中でゆるく弱く前立腺を刺激され、ときおり刺すような電撃が胸の乳首から伝わって撥ねあがる。 「うぅぐ、…んッ、…ヤ、ぁッ! はぁあっ、うぅっ…!」
双丘を開かせ、尻から侵入している触手も中で膨れて腸壁をこすりあげている。
可笑しそうな声がいたぶる。 『すっかりオレに犯されテルよ?…とはいえお愉しみはこれカラだね…』 「……ッ、…ゥッ…、」 『この味を…アンタが気に入ってくれルと嬉しいんだガねェ…』 「……、!?」 びくんと銀時は察知する。 身体中へ、じわじわとそれが染みてくる。 亀頭や双珠に絡む触手から。 尿道の中をこする管から。 尻の中で膨れる物から。 喉の奥を塞ぐものの真ん中から。 「…あ…っ、 ぐ…、?」
触手がドクドクと膨れて先端の割れ目から汁が滲む。 ドクン、と心臓が鳴る。 ペニスに力が集まる。 「はっ、ぁっ、…ぁぐっ、…う、」 身体が高まっていく。 呼吸が短く、早くなる。 肉の変化についていけない。 頭ではひとつのことしか考えていない。
─── やりてぇ 浮かんでくるのは高杉の体躯。 手荒く愛撫され、痛みが孕む快楽に溺れ、いつだって涼しげに人を見透かす野郎が必死になって男根押しこんで腰ふってるのが死ぬほど楽しくて有頂天で。 どんなときも生きてる実感と魂もってかれそうな昇天をないまぜに絶頂へ追いつめあって一緒に飛んだ。 その源が高杉の反り返ったアレで。 アレ嵌めればキモチよくヤれて。 欲しいのは、要るのはアレだけで。 あ…。 「……欲しッ……、欲しい、欲しいッ、…ぁ、ハッ…ぁあっ…!」 ぎゅううと尻肉が締めつける。 そのまま中に入ったものの感触で快楽を高めようとする。 こぽ、と触手を受け入れたままのペニスから液がこぼれる。 口の前にあった太い触手の先端を舐めてしゃぶる。 自ら乳首の愛撫をねだって胸を突き出す。 「は…ぁ、…たかすぎ、……たかすぎぃ…、」 『欲しいのかィ…?』 「…ん、…ぁ、欲しい…」 『オレは誰だぃ…?』 「ぁ……、たかすぎ…、もっと…ッ…、」 『そうダよ、…オレはアンタを得て、あの人にナる…』 人間の両の腕が銀時を抱きしめる。 快楽に溶けた銀時はほどよい熱を帯びて息をあげている。 『気にいったかぃ…? オレとアンタの…愛欲の味は…まるで伝説のようじゃ…ないかぃ…?』
続く
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本日の更新
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* 高銀話です(連載中)
「まっ、………待て、落ち着けェーッ!」 身をかがめて迫ってくる気配に、銀時は必死で叫ぶ。 「てっ、テメーが何しようが俺は言いなりになるしかねェ、だから焦んな、逃げねーからッ、」 実は猛然と床を蹴って後ろへ逃げようとしているのだが、足も身体もまったく動かず、幸か不幸か相手には静止しているようにしか映らない。 だらだら汗を垂らしながら銀時は詭弁を弄し、得意の口先で活路を見いだそうとする。 「ホ、ホラ…あれだよ? オメーずいぶんムチャしたみてーじゃねぇの。なんか事情あんだろ? どうしちゃったかなァ、って気にしてたからさ、オメーの話が聞きてぇなって、思ってんだよ。よ、よよよかったらさァ、オメーの話、聞かせてくんねぇ?」 『………ギィ…』 「さ、最近どうしてたの。体とか壊してね? あんまり酷使すんなよ、生身がイカレちまったら元も子もねーんだから。 …ぶっちゃけ具合どうなの。体とかアタマとか痛いんじゃね?」 接近の動きが止まった。有効と見て銀時は捲(まく)したてる。 「お、俺はね、オレはだよ、オメーのことが心配なんだよ。オメーはさ、本心じゃねーんだろ、こんなの? やりたくねぇけど無理矢理、突き動かされてるってーか…、ホントは嫌なんだろ、こんなの?」 指先も身体も動かない。動くのは口だけだ。でなければとっくにここから激走している。 「本当のお前と話してェんだよ、俺は…だからさ、いろんな面倒なモンとっぱらって、オメーの顔が見てぇ、ってーか…、っア、気にすんな、べつにオメーに何かさせようとかじゃなくてだな、純粋にオメーの顔が見たいと思っただけだから、嫌ならこのままで…」 『ギ、…ギントキ、……』 歯車めいたぎこちなさで、その口が言う。 『サカタ…、ギントキ……』 「………う、うぁあ、そ、そうだよ。俺だよ、なに…?」 相手の反応が読み取れない。呻きと荒い息遣いしか聞こえない。 『欲しィ…欲しィィ…』 「も、ももも、もう貰ったろ? 手に入ったじゃねーか、よかったな、あとはオメーがなんでここまでやったか、だろ?」 笑顔を作ったつもりだが顔まで強張ってるせいか笑みが引きつる。 「いわゆる告白タイムってヤツ? オメー、俺のことなんだと思ってんの?雑巾?」 『グガ…、ググ…』 「いや、だからね、オメーは俺を探してたんだろ? ってことは何か言いたいことでもあるんじゃねーの、って思ったわけだ。俺でよかったら聞くから。なんでも聞くから言ってみ、ホラッ!」 銀時の胸がドクドク鳴る。本能的に危険を察知する。もたない、コイツはもう。 ─── ヤる気だ。 『眩しィ…悔しィ…光を追うダケ…お前にナレない…』 声帯から軋み出すような音。 『欲しィ…お前を得られナイ…コロせ…俺だけのモノ…』 カラクリが立てる音のように抑揚がない。 『犯セェ…食ゥ…あの人は俺のモノ…あの人のモノは俺の…俺はあの人のモノ…』 「あの人って…高杉?」 銀時は肩をあげて身構える。 「お前、高杉に…恋慕してんのかよ」 軽く塞ぎこむ。とんだお門違いだ。コイツは高杉に執着してるだけなのだ。 「内輪揉めなら高杉んとこ行けよな。俺は関係ねーよ」 『サカタ…ギントキ…に、ありつけば…俺はオレは、あの人にアノ人に…なれ、なれ、なれ、ナレるゥ…成れるゥ…ゥゥゥゥゥゥゥ…ウウウウッ!』 「───ッア、!?」 銀時の全身にゆるく巻きついていた触手が、急に膨れた。 長さを変え、太さを変えながら、目覚めたように動きだす。 「なっ、…ななッ…、?」 無機質なカラクリの紐にすぎなかったものが一本一本、意志を持ったように銀時の肌を探り、刺激し、ミミズのようにうねり始める。 「や、やめっ…、ちょッ!」 首に絡んでいた触手が、顔や耳へ這い上がってくる。 膨れた先端には割れ目があって、それが銀時の肌を噛んで引っ張る。 痛みか、くすぐったさか、その両方がないまぜになって銀時の露出した肌を刺激する。 「痛ッ、てか、気持ちワルッ…、!」 視界を塞がれたまま、自在に動く蛇とも百足ともつかないようなものが思いもかけない方向から肌を這う感触に、銀時は顔色をなくす。 それはカラクリの触手というより、血が通い、熱を持ち、個々に神経が通った生き物のようだ。 「あ、…や、ヤダ…、なに? どうなってんの?」 自分では動けない銀時も、表面を刺激されると肌が震えたり、その部分を熱くしたり細かな反応を返す。 それを感知した触手が鎌首をもたげ、歓喜したようにドクっと膨れて先端の割れ目から粘液質の汁を垂らす。 「え? ぁう、……うぅ…っ、!」 ヌチャ…としたなんともいえない、ぬるい感触が腕に、首に、胸元に粘りながらベットリと纏いつく。 「…これ、アレだよ…、最悪だよ? …情けなくて泣けるレベル」 もともと筋肉が摩滅したように銀時の全身は痛みを孕んでいた。 その肌を不特定数の吸い口が無頓着に啄(ついば)む刺激は、深部の肉を直接食むように鈍い痛みをもたらし、痛みと快楽ないまぜの熱となって身体の奥にくすぶる。 「───う、…ァ、…んあっ、…?」 その忌むべき状況に、ただ身体を投げ出しているしかなかった銀時の意識に、予想しなかった感触が掠めた。 「あ? ちょ、なにッ…!?」 ない、と思ってた部分に触手が触れた。 外から隠れた衣服の中。 着物の下、上着の下、ズボンの中。 まったくのプライベートな素肌にソレが蠕いている。 外気に触れないところを、くねりながら奥へ進もうとしている。 そんなことは思ってもいなかったが。 考えれば至極当然のことだ。 触手が服の中へ潜りこんできたのだ。 「ひっ、ぅわァアアアッ…アッ、アーッ…、あッ、!」 事態を察して、すくみあがったまま叫ぶ。 「やめっ、ダッ…、」 触手は銀時の腰から臀丘へ、少しずつのたくっていく。より体温の高い部分、湿った体内へと侵入できる場所へ着実に近づいていく。 「や、…やめろ、来んな…、」 払いのけようにも身体は意のままにならず、体内に力をこめて侵入を防ごうにも、ぎゅっと引き締まる感覚はなく。太股や尻の張り切った曲線を撫でながら、先端が銀時の深部をもとめ、あらゆる方向へ頭を突っこみ、くぼみを辿っては潜りこもうとする。 「ハッ、ァッ…、ぁう…!」 うっそりと、触手がその部分に到達する。
鎌首をもたげ、先端を擦りつける。抵抗を突破しようと、太い部分で圧迫したり、くねらせたりして穴をあやすように蠢く。 身体中が緊張する。 先端が何度もその部分をつついて試している。 「ヤっ、…ヤダ、やめっ、───うあッ、……ぁぁあーッ!」 ズルッと。 抵抗を突破して触手の先端が体内へ押し入ってきた。 銀時は息を詰める。 触手がドクドクと膨れながら中へ中へと進んでくる。 「あっ、…あ、……あぅ、ぅっ…、」
それの他にも体内へ侵入しようとする触手が次々と入りこみ、競うように最奥をめざして狭い場所を占拠し、中でこすれて腸壁を一杯に拡張させていく。 上着の襟の隙間から肌を求めていた何本かが乳首に齧りつき、強く吸いつき、液を吐いて濡らしては丁寧に細かく噛んでいる。 「は、…はぁ、……ァ、…ぁん、…ぅ、」
姿は見えない。 触手の目隠しはピッタリ視界を覆っている。 『…血も、肉も、精液も……オレのモノにナる……俺のモノにスル…』 巻きついた触手が足を強引に開かせる。 「ひッ、! …ぁう、ぅッ…、」 銀時の股間、ゆるく勃ち上がった男性器めがけて幾筋もの触手が這い寄ってくる。 それらはそうすることを熟知していたようにペニスの根元に絡みつき、双珠をつついて捏ねあげ、血管が浮き上がるほどがんじがらめに巻きつく。 荒い呼吸に胸を上下させる銀時の熱くなった頬にカラクリじみた手が触れる。 それは笑っている。 上から声が降ってくる。 岡田似蔵の、独特の言い回し。
続く
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