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【2019/11/19 07:13 】 |
第15話 気を引いても虚ろな世界(高銀)

*  高銀話です(連載中)


第15話 気を引いても虚ろな世界(高銀)




木桶に手拭いをつっこんで戸を跨ぐ。
置き石を踏んで斜面を駆ける。
目当てのせせらぎは草の中、赤茶けた地面を這うように流れている。
「冷て」
腰をかがめて水の流れに両手をつっこむ。
そのまま地面を撫でるように浅い流れで手を清める。
「もーッ…臭ぇったらねぇよ、汚ねぇつーかこのまんまじゃ病気んなるだろコレ」
ゴッシゴッシ手をこする。
指の間のぬめりが落ちなくて桶からすり取った手拭いを水の中に浸す。
布を爪のまわり、指の両側、関節の皺や手首のぐるりにこすりつけて、そこらにこびりついたまま乾いてしまった汚れを剥がそうとする。
気分は上々。
メシは食った。
あいつも居る。
早く行きてェ、それだけ。
「ふん、ふん」
鼻唄も出る。
汚れは落ちていく。
手が綺麗になったら白い単衣をパパッと脱ぐ。
桶にためた水に頭をつっこんで髪を掻き回す。
ついでに顔も洗う。
冷たいのは気にならない。
なかなか汚れが落ちなくて手間取る作業がもどかしい。
やっと気の済むまで髪を流して、あとは体を水拭きするだけ。
髪から水滴をボタボタ垂らしながら銀時は絞った手拭いで何度も身体を拭う。
合間に頭を振り回して、手拭いで掻き上げているうちに髪から水が垂れなくなってくる。
「ハイハイ、上出来~」
気になるところを念入りに洗った。
ようやく綺麗に仕上げると、下帯はつけず、単衣だけ羽織い直して草履をつっかけた。
今度は坂を駆け上がる。
桶と手拭いを抱えて石や根っこを足がかりに館に戻る。
さっき解いた具足の脇に桶を放り、一目散に戸を潜って暗い屋内へ飛び込んでいく。
「た~か~す~ぎ~ィィィィィ!!」
踏み段をあがって板敷きの廊下へ足をかける。
そのときには今、自分がもっとも必要としている男を各部屋のすみずみまで視線が探し、抑えきれない欲求をこめて喉が館中に呼ばわっている。
バタバタバタ、と板を踏みならして駆け回る、そんな銀時を咎める者も今更驚く者もいない。
白夜叉の好物は、むしゃぶりついて食らいたいモノは、いつだって変わらない。
「なあなあ、高杉はッ?」
居そうなところの襖をズズッと開けては首をつっこむ。ゴロ寝して寛いでる仲間たちが笑い顔で首を振る。
「高の字は、まだ仕事なんじゃねーのかァ」
「終わってるつーの。さっき見たんだよ」
「じゃあ寝てんだろ。けっこうオレらキツかったから今日」
「んん、ありがと!」
「他の野郎とシケこんでたらどうする?」
「んぁ~?」
銀時はからかいに面倒くさそうに眉を寄せる。
「ソイツ蹴り出してオレが食う。ありえないケド!」
言い掛けのまま駆けだし、最後の方は廊下のかなたから聞こえてきた。年の近い仲間たちは不機嫌な白夜叉の拗ねた口調に腹を抱えて笑う。
「たかすぎッ!オレの、オレだけのオマエェェェ!!」
バィィン、と襖を開いた。
そこに目当ての男がいた。
布団に寝転がっている。
寝転がってはいるが寝てはいない。
無駄に冴え渡った瞳がこちらを見ている。
一人きりで、簡素な単衣で、その裾から足を見せたまま、半分起きあがって銀時を迎えている。
そのはだけた襟からのぞく胸、肩、腕の、高杉の裸体を着物の下でつなぐラインを紅い瞳が補完する。
もう視界は高杉だけで一杯になる。
他に何組か、布団や畳の上で欲を絡めあい、肉を交えて喘いでいる知った顔がいたが、大部屋の寝床ではいつもこんな風に昼寝したり抱き合ったりしていたから、彼らは一瞬で銀時の意識から消えた。
「たかすぎッたかすぎッたかすぎッ!!」
「銀時、てめェッ…」
鋭い両眼で睨まれた。高杉が腕を引いて倒したのか、銀時からその腕に飛び込んでいったのか判然としなかった。いずれにしろ二人は次の瞬間には抱き合い、足を絡めあい、布団の上に転がって相手の肩から着物を剥ぎ取っていた。
「ん…、ふあッ…、ぁあんんっ…!」
「…うッ、んん…」
唇を合わせるより、相手の口を思う存分吸い上げようと、口と口とが競争する。
キスより早く舌先が絡み、開けたままの口の間で相手の味をレロレロ舐め合う。
銀時がそれに夢中になってる間に体勢をキメられ布団に押しつけられた。
高杉の拳が銀髪を握り込んで乱暴に顔を上向かせる。
「んがぁ…っ、たかす…っ…!」
「なにしてんだ、テメェ」
銀時のしっとりした首すじに歯を立てる。
同時に手は、銀時の剥きだしにされた胸の上を滑り、捕らえた乳首をやわらかく揉みこむ。
「ジらして俺を殺す気か?」
「は、ァッ…ッ、んッ!」
「テメェのせいで俺りゃもうこんなだ。今すぐ責任とってもらうぜ」
成長して硬くなったものを銀時の下肢に押しつけ、腰を突き動かす。
「あっ…、」
熱く立ちあがる存在感に銀時の熱も一気に上がる。
コレが自分のキモチいいのを、もっとキモチよくしてくれる。
身体の中から甘く蕩かせて、強烈な最高潮の歓喜まで肉の快感を突き上げてくれる。
「欲しッ、たかすぎ…っ、コレ俺のっ…!」
自分から足を開いて高杉の身体をギュッと掴んで引き寄せる。
その中心で息づく銀時の男性器を無造作に握りこまれる。
「んぁああっ…!」
先端を高杉の親指がグリグリ捏ね、なんの容赦もない爪が尿道口を割り開く。
「い、痛ァァ、…やっ、…はぁっ、」
「遅せぇ」
爪を立てて何度も先端をえぐられる。
とろっ…と熱い雫が、先端に盛り上がる。
「俺りゃもうとっくにテメェん中に入りてぇんだ」
丁寧に裏筋をしごかれ、珠を鷲掴みにされながら乳首を吸われ、銀時はうまく息が継げないまま高杉の手で次々と快楽を送り込まれていく。
「さっさとその気んなれよ銀時ィ…」
「あっ…、あぁぅっ…!」
立てた膝をさらに割り開かれ、受け入れるべき後ろの部分に指の腹が触れて性急に押し込まれる。
透明な液が先端からとろとろと零れ落ちる。
高杉の指が根本まで入る。
異物感と痛み。
犯される恐怖に身体が固まる。
そんなことを高杉が気に留めるはずもなくて。
ただ自身をそこへ収めることしか考えてない眼はギラついて。
怖ろしいはずなのに自分の体内はどんどん熱く痺れていって。
指で中を掻き回されるときには、もう腰がそれに合わせて揺れていて。
「あっ、あっ、……は、ぅああッ…!」
覚えられた一点を掬われ、高杉の指で弾くように押し込まれる。
それだけで全身に力が入り、性器から白濁がダラダラあふれ出す。
頭の中が真っ白になって腰がとろけて砕けそうになる。
「銀時ィ…ホラ、言えよ」
高杉の魅惑的な瞳が笑いかける。
「テメェの欲しいものはなんだ?」
指が抜かれる。
熱い、硬い、反り返ったモノが、ヒクついて欲しがる部分に押し当てられる。
「どこに、なにが欲しい?」
視界一杯になった高杉の唇が目の前で動く。
言ってみろ。
そう告げて身をかがめ、キスを下へ這わせて乳首を唇で弄ぶ。
銀時に言わせようとしながら、それ以上に高杉が眼の色を変えて欲情している。
高杉が、銀時(じぶん)を欲しがってねだっている。
それに満足して唇が笑う。
「んっ…、」
教えこまれた快楽の部分に疼きが絶え間なく、甘いうねりとなって流れ込む。
腰の揺れがとまらない。
コレを言えさえすれば高杉がもらえる。
ひとつになって二人だけの快楽へ同時に弾け飛べる。
「ケツん中に、欲しッ…高杉のヤツ、んぁッ、ぜんぶ挿れ…ッア、…ぅあぁアァーッ!」
なかまで、奧の奧まで。
高杉で、いっぱい。
「はっ、ぁっ……、キモチいっ…!」
こらえるように切ない高杉の顔を気分よく眺めながら。
我慢できない腰の揺れを高杉の肉棒に突き込んで。
さんざ助走をためこんで、高く高く飛べる踏みきりのときを身体でまさぐって。
「たかすぎッ…もう、いくっ…!」
「出せよ銀時」
耳元で汗まみれの高杉が囁く。
囁いた高杉の声が別の男のそれに変わる。
「コイツをテメェの中に、たっぷり注いでやらァ」
その声は自分を愛おしそうに抱き締めながら、万事屋、と呼びかけた。


「………エ?」
銀時は白濁をトイレットペーパーで受け止めたまま顔をあげた。
急速に熱の下がっていく身体。
なんだ今の。
最後になんかすり替わった。
「あ~……」
手早く処理してトイレの中へ水と一緒に流す。
ヘンなの出てきた。
勝手に誰かが頭ん中の映像を編集しやがった。
ボリボリと頭の後ろを掻きながら個室を出る。
「んじゃァ…戻るか。仕方ねぇ」
厠の中にも外にも人の気配はない。
着流しのあわせを軽く直しながら銀時は屯所の一室へ足を向けた。

 

続く
 

拍手[6回]

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【2011/02/17 19:35 】 | 気を引いても虚ろな世界(高銀) | 有り難いご意見(1)
<<〈更新のお知らせ〉 | ホーム | 第14話 気を引いても虚ろな世界(高銀)>>
有り難いご意見
ちょっ…かわっ…
すみません、自分基準の「乙女銀ちゃん」が吹けば飛ぶ程度のものであることを思い知りました__orz

銀ちゃんの想像(オカズ)でありつつきっと過去の実際の出来事なのねというのがオイシサ2倍、更に妄想を加速させます(*´Д)=3

周りに人がいても関係ないくらいメロメロなのね銀ちゃん…
しかも痛い方が感じるように開発されちゃってるのね銀ちゃん…っ///

そして、若かりし日の可愛い銀ちゃんとは対照的に、さらっとそれをオカズにトイレで処理してしまう大人な銀時の色っぽさがニクイです。なんやかんや酸いも甘いも噛み分けてきた感じがにじみ出てます…っ

なお私事で恐縮ですが。
この「トイレでさっくり処理して何事もなかったように戻る」という色気があるんだけど巧妙に隠した感じの、「今さらそんな処理程度で照れたりしねーよガキじゃあるまいし」というシチュが昔からなぜか好きな私としては、まさかここでそれを拝めると思っておらず、やはりまたしても
「キタ――(*´∀`*)――!!!」
と叫んでしまいました。大丈夫です夜道だったから←

…萌えテンションはこのくらいにして…
久々に高杉さん来たわvと舞い上がりながら読んだ分、実は銀ちゃんの頭の中だけだったのね…と分かった後の切なさが、前半と後半のコントラストで生きてるなあと思いました(>_<) 前に書いたことの繰り返しになるかもしれませんが、この「連載」という形を生かした演出が毎度こにくらしいです。。

最長記録だわ私頑張ったんじゃない?とかほざいていた自分何だったんだというくらい日夏さんはさらさらと15話目突入ですが、いったいこの先どれくらい続くんでしょう。そして着地点は…
ゆっくりでも全然無問題ですので!続編も楽しみしています!
【2011/02/19 01:19】| URL | mike #9b124e6cd2 [ 編集 ]
それは、もしかして
かわっ…いかったですか?
だとしたら、すごくすごく嬉しいです!!

でもmikeさんの「乙女銀ちゃん」が不動の乙女であることに変わりはありませんよ。異論は認めませ~ん!

銀ちゃんの妄想であり、オカズであり、過去の回想であると分かってくださって良かったです。読んで欲しいところをきちんと読み取っていただけて感謝です!
若い頃は、周りに人がいるのが当たり前の環境なので、高杉さえいればあとは気にしないという銀ちゃんの奔放さと高杉ラブが、あんな描写になりました(〃⌒∇⌒)ゞ
痛い方が感じるのは、なんか書いてたら、そういう場面になだれこんだ途端に二人でそんな方向へ走ってってしまったので、きっと若高杉と若銀ちゃんは、そんな激しい行為を日常としていたのだろうと推測されますねっ!
(〃⌒ー⌒〃)
…って、キャラに責任転嫁!恥ずかしさのあまりッ!!

mikeさんが若銀ちゃんは可愛い、大人銀ちゃんは色っぽい、と評してくださったのが意外で、「そうかな?そうかな?」って何回もコメントを読み返させていただいてます。嬉しすぎです。本当、そういうふうに表現したかったんです、きっと私は。mikeさんに評していただいて初めて意識しました!
だがしかし。「トイレで処理」は、これでいいんだろうか?と少なからず悩んで書いていたので、mikeさんにウケたと知って、まさに瓢箪から駒です。やったーッ!!もういいや、コレでッ!

>「トイレでさっくり処理して何事もなかったように戻る」
うーん、これはたしかに銀ちゃんにも当てはまりそうな大人な行動ですね。そう言われてみれば、いろんなキャラで考えても嬉し恥ずかしな大胆シチュかも。いや、夜道で叫んでいただいてありがとうございました(*⌒∇⌒*)

そろそろ高杉書きたいよ~と思っていたので我慢しきれずに書いちゃいました。銀ちゃんの頭の中のことだけど、でもあれは過去の実際の記憶の回想なんです。(しつこい)
毎度、読み手を騙すような構成、すみません。
ブログ連載って初めてなんですけど、べ、便利ですね、こういうのって!←

ええと、長すぎるのも、どうなんでしょう?
まとめる能力がないってヤツですよね。
mikeさんの『I can't catch you.』はきちんとお話が集束していってラストがキリッと決まってて憧れます。
「気を引いて~」も、そろそろ仕舞えって感じになってきましたが、どう考えても構成が悪いような気がしてきました。
とかいいながらページ制限がないって素敵ですね。
もう本能の赴くままに書かせていただいてます、着地点はまだ見えません、すみません。
もうしばらくお付き合いいただけると嬉しいです(=^▽^=)
【2011/02/19 14:16】


貴重なご意見の投稿














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