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尻の中を熱くぬるついたものが進んでくる。 昔、覚えたとおりの快感の軌道をそっくりそのままなぞってくる。 「やめっ、アッ、」 熱い快楽が腹の中で溶ける。 下半身だけ持っていかれそうな不安に動かない指で床を掻く。 「お、追いつか…ねーって、」 腰が揺れ、膝がもがく。 臀丘が締まり、脚にかけて健やかな筋肉のラインが浮かんでは消える。 「ぁぐっ…、ダメだ、っ…!」 高杉との行為の記憶が体の奥から甦る。 疼くそこをどんな風に突かれたか。 突いては引くものを締め上げるとどんな風に呻いて声を掠れさせたか。 高杉の熱い汗が、腕が、どんな風に自分を掻きいだき、声を漏らして達したか。 それを描くだけで身体は動きを封じられたままゾクリと強い熱を発する。 それより高温の硬い岩石のような熱温で銀時にかぶさりながら、じっとりした生々しいものが銀時の腹の中を擦りあげる。 「ぃやだ…、はぁっ、…やめっ、」 昔以上にぴったりと銀時の欲しいところに先端が当たり、怖いほど男の上反りは前立腺をなぞって深い欲を腹の中に掻き回す。 「こ…これじゃ、味わえねぇ…、」 一人で「それ」をオカズにしているのとはワケが違う。 「オメーを感じる前に、カラダだけ、イっちまう…!」 高杉を捕らえて締めつける。 締めたとき体内に感じる男茎は形も硬さも、かつて銀時に快楽を覚えこませたそれに他ならない。 「はっ…、ぁううッ!」 触手に弄られて勃ちあがりっぱなしだった銀時のペニスに長くて武骨で、どこかしなやかな手の指が絡む。 とっくに先走りで濡れていた亀頭に親指で新たにこぼれた体液を塗り広げる。 「…っ、んくッ」 きっと次は爪を立てて尿道口を抉られる。 結果的に気持ちよくても痛いものは痛い。 銀時は無意識に身構える。 ひさしぶりの慣れた衝撃をこらえたが、先端に与えられたのは指の腹で丹念に穴を開かれ、カリ首を他の指で掬いながら尿道に快感を押し込んでいく丁寧で細やかな動きだった。 「…っ、!?」 銀時の肌が熱を発する。 見えない相手は乳首を吸い、敏感なペニスの穴を開いて、やわやわと刺激する。 がむしゃらに突き入れてくるわけでもない腰使いは、銀時が快感を拾いやすいように、むしろそのことだけを目的にしたような愛おしみ深い営み。 「……ヴッ…、」 銀時は固く唇を結んで閉ざす。 顔の温度があがって他より赤い。 身体の奥は、そして相手の肌に触れているところは、どこもかしこも感じやすく、ちょっとのことでビクッと震えを走らせる。 「ぅぐ、み、見んな、」 銀時は急に声を荒げる。 「てめっ、見んじゃねーよっ、いいからアッチいけっ!」 ジタバタと身体を閉じようとする。 すっかり砕かれたような手足の筋肉は銀時の意志を受け付けない。 それでもなんらかの効果が薄れてきたのか銀時の片手はゆるく相手の体躯に突っ張り、下半身は相手の視界から逃れようと膝を揺らめかせる。 「銀時、」 「イヤだ、触んな、…ぅ、」 首を倒して顔をそむける。 「んぐっ、…おまえ、アレだろ? バカチンだろ?」 腸壁をこする硬茎の動きにあわせて身体を前後に揺さぶられながら銀時は相手をなじり始める。 「んぁっ、わかったから…あー、そーゆう…カンジね…、」 熱い息を吐く合間に軽い調子で続ける。 「おまえはさぁ、あの触手野郎だってーのに、…高杉そのものだと思わせたいんだろ?」 相手の手の中で熱くそそり勃ったペニスから透明な液をこぼしながら銀時はこらえきれない腰を律動させる。 「アイツ高杉に…、なりたがってたもんなぁ、俺に…薬つかっ、て…」 その律動が腹の中の高杉の雄の抽送に追いすがり、ぴったりした合一を求めていく。 「この、高杉みてーな感触も…ぅあっ、ウソっぱち…だよな、」 身体はますます熱を発し、相手の愛撫に酔い、高まっていく。 「俺がおまえを高杉だと、思い込むように…、そんな幻に浸(ひた)る薬で…細工したんだろ…ぅっ、?」 銀時の口元がだらしなく笑う。 「でも俺は、騙されねーから」 「言いてぇことは…それだけか」 肌を交わしている相手が業を煮やしたように口を開く。 「てめぇなんざ、…あの犬に飼い殺されちまえっ…」 「なかなか良いセンいってるけど…っ、おまえは決定的な間違いを犯してんだよ…、」 おかしそうに銀時は自分にかぶさる相手の顔がある辺りを見上げる。 「高杉はなぁ、俺をいたわるようなセックスはしねぇの。あと助けに来ることもねぇ」 言いきって、はぁ…とせつなげな吐息を漏らす。 「あいつはもっと薄情で凶悪で、暴れ馬みてーで、…ヤッてても痛くて痛くてしょうがねぇんだよ…っ、」 「……それがてめぇの報答か」 ぎり、と相手の骨格が軋んで力が篭る。 「なら、そのご要望に応えてやらにゃなるめーよ」 「う、…ぁ!? あぐぅ、…いッ…!」 荒々しく腰を突きこまれる。 容赦なく雄肉を捩じこまれ、爪を立てられ尿道口を削られる。 「ぃやァッ、アッ、痛ぁ…っ、!」 「この方がイケんだろ? てめぇは、」 銀時を置き去りにした乱雑な動き。 「バカだ、バカだたぁ思っちゃいたが…、てめぇはバカだけじゃねぇ」 乳首をちぎれるほど噛み切り、過敏な肉傘を爪責めにして痛めつけ。 「いっかな救いようのねぇ腑抜けだ、このナマクラはよォ…!」 足を全開させ、外していた体重をズシリと掛けて銀時の後孔に一旦は収めたものをカリ首まで引きぬくと、勢いよく根元まで突き通す。 「ぅがぁッ、あぐっ、ぃあッ、ぁああぁあーッ!」 銀時の背が反りかえる。 高杉の怒張が根元まで刺さって腸壁を充満させたのをきっかけに銀時は尻の中だけで達する。 痛みは甘い痺れにとって変わる。 とろとろと銀時のペニスから白濁液がこぼれる。 四肢が存分に緊張して雄の剛直を締めつけ、それから得る快感をさらに拾いあげて痙攣する。 その貪欲な締めつけに高杉の怒張も限界を迎える。 「うっ、く…、…ぁ…、」 グッ、と身体を硬直させる。 銀時の中へ膨れたものを吐き出す。 数度にわたり熱い腹の中へ、こらえた精を放つ濃密な快感。 噎せるようなそれを噛み締める高杉の下で、銀時は腰をギュッと浮かせて受け止める。 「んっ…、熱ぅ…」 体の奥に熱い体液をかけられた、その刺激に悩ましく全身を撓らせる。 銀時のペニスは半勃ちのまま射精もなくイキ続ける。 しなやかに凍りついて快感を追っていた身体が、やがて糸が切れたように床に落ちる。 詰めていた息を解き、一言もないまま銀時はゆるやかに弛緩した。 「……」 高杉は銀時の顔を覗きこみ、その頬に手で触れる。 間の開いた呼吸が静かに胸を上下させている。 それ以外、銀時は動かない。 「落ちたか…」 銀時の目に張り付いた金属の覆いは剥がれない。 瞳を見ることも、それが何を映しているかも見ることはできない。 「銀、時…、」 身を屈めて薄く開いた唇に唇を合わせる。 深く触れる前に、しかし高杉は耳をそばだてる。 「…フン」 やるせない表情を一変させて消し去り、ずるりと陰茎を引き抜く。 ビクリと銀時は震えて高めの呻きを漏らしたが目覚める様子はない。 「今度会ったらテメェは幕府の犬の一味だ」 素早く衣服を整え、刀を取って立ち上がる。 外に人数のある気配が近づいている。
一指も触れることなく銀時をそのままに高杉は身を翻した。 PR |
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