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通販のお申し込みをいただきまして、ありがとうございます。
ご案内を返信したいのですが、まったく頭が働かず、今日は返信できません、すみません ![]() 明日以降、返信させていただきます。 お申し込み、嬉しいです。 ありがとうございます。 入稿したらドッと頭と体にきました。 今日はもうダウンします。 おやすみなさい ![]() PR |
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印刷所に原稿を受け取ってもらいました。
なにもなければ月末に本ができる予定です。 改訂を終え、今日まで棚上げしていたことに着手しようと考えましたが、なんかもう忘れています。 なにをすべきだったっけ? 最大の健忘はブログ小説の筋立てです。次、どうするんだっけ? とりあえず、自分が使い物にならないと分かったので、しばらく原作を読むことにします。 拍手ありがとうございます。 入稿して精魂尽きた身に嬉しいです。 後日、お返事させてください。 |
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「改訂版ください」の御連絡くださって、ありがとうございました!
ものすごい励みになってます ![]() ![]() ![]() 前回更新したのって4月27日…一か月前ですね。 もうとっくに本が手元に来てるはずだったのに…おかしい。 来週か再来週に入稿、中~下旬には出来上がるはず。 なんか音信不通、ブログ沈黙にてすみません。 ブログ小説、中断してて御免なさい。 銀ちゃん書きたい病なので、改訂版ができたら、そのうちシコシコ書き始めると思います。 あっ、ところで!! 私、改訂版で、土銀の日夏的決定版だァーッ!!ってヤオイ書いたから。(胸張り) もう完全燃焼したから。 改訂版で部数が限定だからできる技! 下巻、夢、と育まれたエロのたけをぶつけてみました。 汁…いや、熱気まみれでごめんなさい!! でもそのうちまた次のネタで書き始めると思うけど。土銀ヤオイ。 高銀ヤオイは放っておいても頼まれなくても書く! |
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ながらく放置しております。 |
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先ほど静岡県で地震ありましたが余市も留萌さんも、周辺はみんな無事です。
実際、避難するつもりで揺れの中で窓あけたり上着きたりしましたが、避難しなきゃならない状況ではありません。 それもそうなんですけど体調がすごく悪い。微熱、頭痛、倦怠感などで風邪かなと思うんですけど、夜更かししないようにしてるのに良くならない。 地震の影響で仕事はきつい。 でも、ご心配くださった方の顔(会ったことなくても想像図があったり ![]() 覗いてくださってありがとうございます。 とりあえず、メールやコメントにリアクションできてないけど、無事でやってます ![]() |
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大震災の実情が次第に明らかになってきましたね。
余市も留萌さんも無事に過ごしています。 ずっとテレビの被災情報を見て胃をおかしくしたり、親戚や友人に送る物品を求めて奔走したり、ジャンプ読んだりしていました。 アンハレムの、あの清子さんが「ブログに何も書かれてませんが無事ですか?」とメールをくださって、初めて「あ、生存報告した方がいいかも」って思いました。 よもや私を気にかけてくださってる方が覗いてくださってるかも、という発想がなかったものですから、すみません。 自分は他の人のブログをひっきりなしに覗いて気を揉んでいたというのに(^_^;) 毎日風邪ぽくて眠かったり、上巻の校正にまったく手がつかなかったりしてますが、なんとか無事にやっています。 覗いてくださった方、心配してくださった方、ありがとうございます。 メールくださったあのさん、ありがとうございます。 無事でいてくださったmikeさん、ありがとうございます。 そして今週号のジャンプ笑い転げました。空知先生、ありがとうございます ![]() |
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SS更新から一週間たってしまった… 上巻改訂と同時進行で小説UPできると思ってました。 なので、もう諦めました。 しばらくSSの更新が滞ります。 こちらのページ『銀魂のこととか』はだいたい3月いっぱい放置プレイでお願いします。 いろいろすみません、よろしくお願いします。 |
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* 高銀話です(連載中) 「オイ、コイツどうしたヨ?ついに頭にマヨネーズまわったアルか?」 「ついにもクソも最初っから土方さんの頭の中はマヨネーズが材料だぜ。すっかり旦那に夢中になっちまって痛々しいばかりでさァ。うわゴト聞かされるこっちの身にもなれってんだ」 「本気で銀ちゃん嫁にもらうつもりらしいアルな。銀ちゃんの溜めた分を自分が払うって、どうやら奴らの関係はそれに尽きるアル。一言でいって、金(カネ)ヨ」 「まるで身受けされる芸者だぜィ。もう万事屋に返さないって悪徳高利貸の親父みてェなことぬかしやがる。いいのかチャイナ?」 「銀ちゃんの好きにさせるアル」 神楽は沖田に顔を近づけたまま銀時を盗み見る。 「こう見えて銀ちゃんは金銭感覚も社会適応力もまるでない無気力を絵に描いたような男アル。マヨラーがあんなに結婚したがってるなら銀ちゃんの言うとおり今が売りどきアル」 「いいのか?旦那は土方さんに夜の方も強要されるんだぜ」 「そんなの本人の自己責任ネ」 「じゃァどーでィ、ついでにお前も屯所に嫁に来ねーか。夜の生活もセットで俺の幼妻(おさなづま)として」 「お断りヨ」 神楽はピシャリと言って沖田から離れる。 「ワタシは銀ちゃんと違って安売りはしないアル」 一連の、皆によく聞き取れる内緒話を終えると神楽は銀時と土方に向き直る。 「わかったアル。金めあてでもカラダめあてでもどーでもいいヨ。二人で決めたことを、ちゃあんと守るアル。そうすればワタシは銀ちゃんのやることに文句言わないアル」 神楽の眼が眇められる。 「カネの払いが滞ったら銀ちゃん迎えに来るからナ。ちゃんと給料払うヨロシ」 「言われるまでもねぇよ」 答えながら土方は意外そうに神楽を見る。銀時を親か兄のように慕っている神楽は、そう簡単には納得してくれないだろうと予想していたのだ。 「あ…なに、もしかしてコレうまくいった?」 暴れられたら無傷ではすまないだろうと覚悟していた銀時も拍子抜けしたように尋ねる。 「俺が結婚して万事屋休業して土方君と暮らすってことで異議なし?」 「そういうことアルナ」 「お断りします」 頷く神楽の横で。拳を膝の上に握りしめていた新八が、その顔を上げる。 「僕は認めませんよ。そんなの納得できますか、駄目でしょう、こんなの。お金は要りません、だから万事屋へ帰りましょう、銀さん!」 「…へ?」 銀時は勢いに押されて、立ち上がった新八を見上げる。 「や、だから俺は土方君と結婚…」 「駄目です!」 「ダメつっても、いまさら取り消せねーし、俺もう土方君の命令で屯所から出られな…」 「定春だってアンタの家族でしょ!」 銀時の前に踏み出していく。 「エサ代はともかく、散歩だって行かなきゃならない。夜中に銀さん行ってたじゃないですか、あんな物騒なとこ神楽ちゃんや僕には無理ですよ!」 「なにも夜中に行かなくたっていーだろ、夕方の早い時間にオメーらで行ってくれりゃ事足りるだろ」 「定春のトイレ事情考えてくださいよ、夜中に一回行っておいた方が体にだって良いでしょう!」 「知らねーつうの」 銀時は目元に苛立ちを乗せる。 「夜中に定春の散歩してる時間があったらここで土方君と布団にくるまって暑苦しい運動してる方がマシなんだよ」 「ほっ本気で言ってるんですかッ!?」 「土方君がいない夜は井戸の底で水ゴリでもして土方君の無事を祈るの。その体験をもとにギャグのひとつもヒネってジャンプ放送局に投稿して次のレースで優勝めざすんだから放っとけや」 「そん、なっ…」 新八は顔を歪めて哀願するような瞳を銀時に向ける。 「土方さん」 ゴクンとひとつ、新八は息を飲み込む。 「銀さんは渡しませんよ。悪いけど、二人の仲は認められない。貴方は知らないでしょうけど、銀さんは…銀さんは、僕のものです!」 エッ?と場にいる全員が新八を見上げる。 「僕がどんなに銀さんを思ってるか、アンタに思い知らせてやる!」 最後は銀時に向けて新八が叫ぶ。 「あっ、新八ィ!」 神楽が思わず立ち上がる。 「待つネ!ここは黙って銀ちゃんを祝福してやろうヨ!銀ちゃんだって人には言えない下半身事情があって、きっとそれにマヨラーがぴったりなんだヨ!察してやれヨ!」 「神楽ちゃんには分からないよ!」 新八は障子戸を開けて廊下へ飛び出す。 「僕はずっと銀さんを見てきた。銀さんだけを見てきたんだ!」 「だから何ヨ?」 「銀さんが土方さんと結婚するなんて絶対イヤだ!絶対阻止してやる!」 「新八、オマエ本当に銀ちゃんに惚れてたアルか。オマエが銀ちゃん嫁に欲しかったアルか?」 「……そうだよッ!」 新八は眼鏡の奥の瞳を潤ませて銀時を睨む。 「いつか、そうなるんだって…そうなれるって、思って、憧れてきたのに。アンタは他の男の物になるんですね。もういいです!こうなったら実力行使でアンタの目を覚まさせてやる!後悔しないでくださいよ、銀さんッ!」 「いや、ちょ、」 銀時は半端にあげた片手で新八を引き止める。 「何。え。そうなの?新八君、俺のこと、そういうカンジだったわけ?」 「…侍が、侍の元へ弟子入りして衣食を共にするのに、他に理由がありますか」 「弟子入り!?」 銀時が聞き返す。 「え、そうだったの?」 「銀さんがいつか指南してくれるんじゃないかって。でもあんまり銀さんがそういうのに積極的じゃないんなら、僕から仕掛けてった方がいいかなって。最近悩んでて。いろいろ準備もしてたんです」 「準備!?って、その…、お道具的な?」 「ええ、道具ですよ。他に何があるんです?」 じろりと新八は銀時を睨む。 「この間、僕は悟ったんです。この人には全身がんじがらめで手足の自由を奪って視覚も奪って、それでようやく僕に本気になれるって」 「いいいッいや、イヤイヤイヤ、そんなの要らないからッ!普通でいいから!ソレで十分燃えるから!」 「なんの話だ?」 不愉快そうに土方が口を挟んでくる。 「なんでィ、メガネが同好の士たァ知らなかった。お道具ならいいのが揃ってますぜ。通販も確かな店教えまさァ」 「とにかく、アンタがそんなつもりなら僕にも考えがあります。土方さんも、せいぜい夜道に気をつけてくださいね!」 障子戸を乱暴に閉めたて、反動で戸が跳ね返る。 「なに考えてるアルか!?馬鹿なことするなヨ!だからオマエは新八だって言われんダヨ!」 神楽の声がけたたましい足音と共に遠ざかっていく。 「早まるのよくないネ!オマエ侍だろ?泣くなよ鼻水たれてるヨ!」 「泣いてないよ!誰が鼻水だよッ!」 新八が声を響かせる。 「僕、当分万事屋行かない!定春の面倒頼むよ、神楽ちゃん!」 「どこ行くつもりアルか、新八ィ!」 次第に声が聞こえなくなる。 「アイツら疑うってことを知らないんですかぃ。信じこませるまでもなく頭ッから信じてやしたね、旦那の結婚話。要らねェ嫉妬までしちまうほど本気で」 「ガキは単純だからなァ」 銀時はボンヤリ応える。 「行かなくていいのか」 土方が煙を吸い込みながら銀時に尋ねる。 「ヤケになって無茶するかもしれねぇぞ」 「行っていいわけ?」 逆に銀時が尋ねる。 「あの分だと屯所を出てったんじゃねーか。こっから出ちゃいけないんだろ?」 「…俺と一緒なら問題ねぇ」 つけたばかりの煙草を、せわしなく吸いこむ。 「メガネを保護すんのは警察としても保護者としても当然のことだ。俺がお前を外へ連れてってやらァ」
続く |
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本日の更新
「結婚したら俺が土方君の世話すんの当たり前だろーが」 異を唱える神楽と新八を呆れたように見やる。 「土方君はメチャクチャ忙しいんだよ。朝のお世話、昼のお世話、3時のオヤツ、夜のお世話とくっついてなきゃなんねーの。まァ秘書みたいな?真選組に入隊ってワケじゃねーけど総務部長の肩書きくれるってさ」 「無理アル」 「本気で言ってるんですか、銀さん」 総務だから真選組の万事係だよな、と自分で納得する銀時に二人が冷たい視線を送る。 「銀ちゃんは人の世話なんかできないヨ」 「だいたい朝、起きられるんですか。真選組って朝早いんでしょ? いっつも昼まで寝てるじゃないですか。お金が入ると飲み屋で飲んだくれて午前様だし。土方さんの世話どころか二日酔いの介抱してもらわなきゃならないのはアンタだし。真選組は幕府の機関ですよ。アンタみたいな不真面目な人間に務まるわけないです」 「なに。お前ら銀さんが結婚しちゃうのがイヤって、そういうこと?」 探るような眼で二人を見ながら、銀時は嬉しそうに頬を緩める。 「だいじょーぶだって。新婚カップルに早起きしろなんて野暮なこと言うヤツはいないから。…な、土方君?」 銀時は隣りに座る土方の肩に身を寄せて、思いきり凭れかかる。いきなり近距離で銀時に問われて、土方はもれなくマヨ飯に噎(む)せそうになる。 「ぐはっゲホッ、んア…あぁ、そりゃ…そうだろ、」 嘘でも銀時の口から『新婚』なんて言葉が出ると、土方の頭の中でそればかり反響してしまう。 「その、…オメー朝が弱いのか?なら徐々に慣れてきゃいい。最初ッから張り切るこたねぇよ」 「ホラな~?」 銀時はいつものヤル気のない瞳を二人に向ける。 「俺、どうやら愛されちゃってんだよ。本当は仕事も続けてーんだけどよ、コイツが屯所から出るな、俺の側から離れるなっつーもんだから」 ブハッと土方が吹き出しそうになるのを堪えるのを横目に、銀時が続ける。 「最初は俺の仕事を軽く見てんのかと思ったんだけどよ、仕事できなくなる分、お前たちに給料を渡すって言うし、ちゃんと生活に必要な金額らしいし、コイツも万事屋の価値をちゃーんと解ってんだなって思ったら、なんだか心洗われる気分がして前向きになれた」 「きゅ、給料ォォォォォォォ!?」 神楽が飯粒を噴き出しながら立ち上がる。 「給料出るアルか、マジでか!」 拳を握りしめて仁王立ちする神楽に追い立てられるように土方が頷く。 「オメーらの大将をもらうんだ。それっくれーすんのは当たり前だろ」 「酢昆布か!それは酢昆布なのかッ?」 「いや…現金だけど」 「銀ちゃぁぁぁぁぁぁんんん!!良かったナ!文金高島田!惚れられてお嫁にいくのか一番だってここのゴリラも言ってたヨ!」 「だよなァ。やっと解ったか。その調子で祝福たのむわ。ちなみに嫁入りじゃなくて婿入りな」 「任せるアル。反対するヤツがいたら分かるまでワタシの拳が火を噴くヨ」 「おぅ任せたわ、来月から現金支給娘」 キリッと銀時を見る神楽の肩をポンっと叩いて銀時は目と眉を胡散臭く近づける。 「アンタら、なに現金収入に目が眩んでんだよ」 新八がツッコむ。 「まさか金めあてじゃないでしょうね。それで結婚とか言い出したんなら軽蔑しますよ、銀さん」 「バッ、声がデケぇ!」 銀時は振り向きざま目を血走らせ、新八の隣りへ突進して新八の肩を抱き込むと思いきり小声で囁く。 「俺と結婚しても、たいして金はかからねーって思い込ませてんだよ。お前オレが何ヶ月家賃滞納してっか知ってんの?明日のコメどころか電気ガマの電気代もヤベェの知ってんの?」 「それ騙してるってことじゃないですか。ってかアンタ、あれ全部土方さんに払わせる気じゃないでしょうね?」 「当然だろ、アイツ万事屋を休業する経費負担するってんだから。あそこ引き払う気はねーし。家賃も払ってもらう」 「詐欺ですよ、そんなの!」 新八が目を吊り上げる。 「万事屋の金銭的価値なんて無いも同然でしょ!給料もらうのは嬉しいけど、騙したお金なんて僕はもらいたくありませんからね!」 「ちょ、聞こえる!聞こえるって新八君!」 「ちゃんと土方さんに言いましょう!」 「破談になったらどーすんだコラ!」 「なった方がいいじゃないですか、土方さんだって」 「テメ、余計なことすんな新八ィ!」 「ごまかしたって良いことありませんよ」 新八はキッと銀時を睨みつける。 「一生の問題なんですよ、アンタそれでいいんですか?」 「…う、」 「こんなの、誰も幸せになんかなれない、そうでしょう?」 「いや、騙されたいって男心もあんだろ。騙してやるのが幸せなんだよ、この場合」 「そんな幸せは気のせいです」 新八は譲らない。 「金めあてに土方さんと結ばれる、それがアンタの魂に恥じない行動だって言うんですか。見損ないましたよ銀さん!」 「か、金目当てって…」 銀時が顔を顰める。 「お前ね、いくら金に困ってても、ソレだけで結婚なんてできねーよ。財布もカラダもひとつんなるんだからよ」 「ちょっ…!」 新八が顔を赤らめざま土方に目を走らせる。 「だったらなおさらでしょう!本当に土方さんが好きなんですか、心の底から世界中に誓えますか?」 「……、い、言えるか、そんなの。オメーに関係ねーだろが」 「とにかく、僕はアンタと土方さんなんてウソくさい取り合わせは御免ですからね」 「オ、…オイッ!」 「土方さん、お話があります」 ほぼ丸聞こえの会話を繰り広げたあと、新八は銀時の制止を振りきって土方に向き直る。 「銀さんと一緒になるのは止めてください。この人、家賃も溜めてて僕らへの給料の支払いも滞ってて光熱費だって滞納してて、それぜんぶ土方さんに払わせる気でいるんです。従業員の僕が言うのもなんだけど、土方さんが銀さんのどこを気に入ったか分からないし、言いにくいんですけど、とにかくお金だけはたくさんかかる、この人はそれを隠したまま結婚しようとしてるんです!そんなの許せますか?」 一気に言いきったあとも新八は息を詰めて土方を窺っている。そんな新八を沖田と土方は目を丸くして見つめる。 「驚いた。土方さんにケチつけるんじゃなく旦那にダメ出しとは」 「あの、あのう土方君!?」 銀時が土方と新八を交互に見ながらなんとか取り繕おうと早口で捲し立てる。 「いくら俺でも、そこまで払わせようとは思ってねーから!できればこれまでの光熱費と今後の給料と、あと家賃、それだけ面倒みてくれねーかなって…!!」 「オイ、メガネ」 食器を置き、土方は新八を見て薄く笑う。 「あきれるくれぇ真っ直ぐだな。この機に万事屋が滞納してる金返させて精算させちまおう、くれぇの悪知恵働かせねぇのかよ」 「あいにく僕は銀さんが間違った結婚するのを黙ってられるほど器用な生き方できないものですから」 「間違った結婚?」 土方が聞き返す。 「どこが間違いだってんだ?」 「銀さんは貴方じゃなくお金めあてなんです。そんなの間違ってるでしょう?」 「それでも構わねぇから結婚してぇって俺が言ったら?」 「…エ?」 「もう指を咥えて見てんのは飽き飽きなんだよ。アイツが承諾するんなら俺と一緒になる理由なんかどうでもいい。離すつもりはねぇし。誰にもやらねぇ」 唇をキュッと噛んで言葉を失った新八、それから一人で食事を続けている神楽を土方は等分に見る。 「この際だからオメーらに言っとく。コイツは俺がもらう。もう万事屋には帰さねぇ。真選組の副長のツレ合いとして俺を助け、俺と真選組のために働いてもらう。そのかわり、今までコイツが溜めてきたモン、払うべきモンは俺が肩代わりして精算する。オメーらの養育費もだ」 顔つきを強ばらせた新八、挑むように大きな瞳を向けている神楽、二人に土方は諭すように告げる。 「俺が結ぼうとしてる婚姻はコイツを縛るだけのもんじゃねぇ。俺にもそれなりの義務が発生すんだ。お前らが生活するために必要な家賃や費用を払うのは俺の義務であり、誰にも譲れねぇ権利なんだよ」 |
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