元旦は、まったりすごしました。
「んあ…おめでと、高杉」
寝床で寝起きの銀時は寝返りをうって高杉を向いた。
曲げた腕の半分が眼にかかった前髪を押し上げて、朝の光をまぶしげに遮っている。
「あぁ。明けたな。おめでとうよ、銀時」
「……んん、」
もぞもぞ布団を進んできて高杉の胸に顔をつっこむ。
眼は開けて、動いているくせにその呼吸は寝息だ。
「起きねーのか」
「…たかすぎぃ……さわって…」
「いいのか?」
「ん。きもちぃ…」
高杉の腕と胸に包まれる空間に銀色の乱れた髪が収まる。
それを抱きしめながら背中に手を回し、ゆっくり撫でる。
「どこ触ってほしいんだ?」
「んー…」
「銀時。おめェの乳首どこだ?」
「ここぉ…」
「どこだって?」
「ここ」
半分ねぼけながら銀時は仰向けになり、寝間着の上から自分のその位置を押さえるように二本の指で挟み示す。
「反対側は?」
にやにやしながら銀時の誘うしぐさを眼に映して、高杉はなおも尋ねる。
「…ここだよぉ…」
「そうか。ならそこ触ってやるぜ」
「ん……ぅわわぁ!?」
銀時の両手の指先で示した先端の部分に、いきなり同時に指を当てて軽く押すと、銀時は寝ぼけのすっとんだ声で叫び、覚醒した瞳を両方いっぺんに焦点を結んでこちらへ向けた。
「なにすんだよ高杉!?」
「姫始め」
「いきなり始めんなッ」
「おめェの指示だ、こりゃ。おめェだってヤリてぇんだろうが、肌がもうトロけてんぜ」
「だからって、乳首いじんな。…もぅ」
立っちまった、と拗ねたようにこちらを見る銀時が可愛くて。愛おしくて。欲があっけなく上を向く。
「悪かったな。好きだぜ銀時。仲良くしねェか。今年もおめェを大切にしてェ…」
「ん、こいよ。高杉」
する、と高杉の身体に腕をすべらせ、背中にしがみついてくる。
自分の熱を銀時に移しながら、高杉は柔らかくハリのある銀時の首や頬に今年最初の接吻を贈った。
みたいな、平和な妄想に耽った元旦でした。
今年はこんなショート妄想を書いていけたらいいなと思います。
mikeさん
こちらこそ、拍手&コメントをありがとうございます!
小説をおっかなびっくり始めたところでお言葉をいただき、どっと肩の力が抜けました。ホントにもう、感謝の嵐です。褒めていただけて心の支えです、大袈裟でなく。
はい、mikeさんのブログに通わせていただいてます。
紅白のお話には思わず目を見張りました!
ウソ、私もそう思ったッー!って部分が一杯あって嬉しかったです。
ええええーッ!是非書いてくださいよぉ、銀魂SS!!
mikeさんの銀魂、読みたいです!!
こないだの「重力ピエロ」サイドストーリーは元ネタを知らないのに萌えました!銀魂だったら私の萌えがどうなっちゃうのか分かりません!いやあの、私も全巻把握して書いてるわけじゃないので
ものすごく心強い応援ありがとうございます!
お言葉に甘えて、またぼちぼちと行かせていただきます。
ご訪問とコメント、ありがとうございました。
また是非、よろしくお願いします!
[8回]
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